プロジェクト概要
クライアントでは、現行ERPが老朽化し、業務要件との乖離が深刻化していました。
全社の基幹業務変革に直結する重大テーマでありながら、社内には刷新プロジェクトの
企画・推進に必要な知見が十分に蓄積されておらず、部門間でも新ERPに求める要件が
統一されていない状況でした。
さらに、RFPの策定方針や評価観点、候補ベンダーの選定基準が曖昧であったため、
議論が平行線のまま停滞し、経営層としても判断材料が揃わない状態が続いていました。
本プロジェクトでは、構想定義フェーズとして現状課題・将来像の整理を行い、
業務要件・非機能要件を体系的に可視化。これらを基にRFPを策定し、候補ベンダーの
ピックアップからオリエンテーション、質疑設計、評価会議の統制まで一貫して実施。
ステアリングコミッティも運営し、経営層の意思決定を加速させました。
PMOご支援スコープ
1)要件抽出支援
現行業務の課題整理、To-Be業務モデル検討、業務要件・非機能要件の体系化
2)RFP策定支援
要求事項、評価観点、体制・運用方針、スケジュールなどを構造化し文書化
3)候補ベンダーピックアップ支援
市場調査、機能適合、導入実績などを踏まえ候補企業を精査・選定
4)オリエンテーション実施支援
RFP説明会、質疑応答プロセスの統制、デモ依頼事項の整理
5)ステアリングコミッティ実施支援
論点整理、経営アジェンダ設定、意思決定資料の作成・ファシリテーション
6)コンサルティング/リーダーシップ型PMOサービス
構想設計、意思決定支援、プロジェクト推進をリードするPMO機能を提供
ご支援効果
- 刷新に向けた業務要件が整理・統一され、社内での合意形成が大幅に促進
- RFPと評価基準が明確化され、透明性の高いベンダー選定プロセスを実現
- ステアリングコミッティを通じ、経営層の意思決定スピードが向上
- プロジェクト全体の論点が整理され、長期的なERP刷新ロードマップが明確に
- 社内で不足していた専門知識を補完し、推進力の高いプロジェクト体制を確立