プロジェクト概要
クライアントでは、急速な事業成長に伴いIT部門の役割拡大が求められていたものの、
組織体制、統制ルール、投資管理、複数プロジェクトの進行管理がそれぞれ属人化し、
経営層が全体像を把握できない状況に陥っていました。
また、30名規模のチームを抱えながらも、タスク管理・責任分解・
コミュニケーションフローが不明確で、現場レベルと経営レベルの認識が乖離。
IT投資の妥当性や優先順位づけも曖昧で、意思決定のスピードが低下していました。
本プロジェクトでは、外部CIOとして参画し、組織・統制・投資・プロジェクト管理を
包括的に再構築。統制ルールの策定と運用定着化、IT投資計画の再設計、
プログラムマネジメントの標準化に加え、主要業務のBPRも実施しました。
これにより、経営層がIT戦略と事業戦略を一体で捉えられる状態を確立し、
組織として持続可能な成長を支える基盤を構築しました。
PMO/CIOご支援スコープ
1)マネジメント/管理体制構築
組織体制、権限・責任分解、意思決定プロセスの設計と整備
2)チームマネジメント(30名規模)
KPI管理、人材配置、役割定義、コミュニケーション基盤の整備
3)統制ルール策定・運用定着化
プロジェクト管理ルール、変更管理、リスク管理、品質基準を策定し運用へ導入
4)PDCA推進
計画立案、進捗・課題管理、レビュー会議の設計、改善アクションの定着化
5)投資予算策定/実績評価
中期投資計画策定、予算管理、投資対効果の評価・レポーティング
6)プログラムマネジメント
複数プロジェクトを横断した優先順位管理、リソース調整、全体統制
7)BPR実施
主要業務の可視化、課題抽出、To-Be業務設計、実行計画策定と推進
ご支援効果
- IT部門全体の役割・権限・責任が明確化し、組織運営の負荷が軽減
- 統制ルールが整備され、プロジェクト進行の品質と再現性が向上
- IT投資の可視化により、経営層が意思決定しやすい状態を実現
- 複数プロジェクトの横断管理が可能となり、優先順位づけが明確化
- BPRにより業務プロセスが最適化され、現場の生産性向上に寄与
- 組織全体でのPDCAが機能し、継続的改善が定着